ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
その日、雪ちゃんは夜遅くに帰宅した。


雪ちゃんと連絡が取れない事で心配していた両親は、彼が病院に行く事を知っていた事もあって、夜中の二時だというのに起きていた。


当の雪ちゃんは、病院での事を両親に話す事をすごく躊躇ったみたいで……。


そんな気持ちと大きな不安を持て余し、真っ暗な海岸にずっと一人でいた。


だけど……。


もしかしたら、今はそんな事に費やす時間さえも惜しまなければいけないのかもしれない。


そんな考えから意を決した雪ちゃんは、心配して彼を問い詰める両親に全てを話した。


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