ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
雪ちゃんは、病院という空間に閉じ込められて過ごす事よりも、“いつもと変わらない日々を過ごす事”を選んだ。


化学治療や投薬治療を受けながら、家で過ごす事を決めたんだ。


雪ちゃんの両親も、お兄ちゃんも、あたしの両親も、そしてあたし自身も……。


未だに、現実を受け入れる事が出来ていない。


それなのに……。


当事者の雪ちゃんは、早々に大学とバイトを辞め、これからの事も早急に決めてしまった。


その事をおばさんに聞いた時、心が痛くて堪らなかった。


だけど、それだけ“時間が無い”って事なんだ……。


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