ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
いつまで歩けるのか。


いつまで話せるのか。


いつまで生きていられるのか。


嫌でも考えてしまう疑問が、あたしを深く暗い闇の中で責める。


そして、言葉に出来ない程の不安を抱えたあたしは、簡単に泣きそうになってしまうんだ……。


だけど……。


雪ちゃんと“泣かない”と約束したから、せめて彼の前だけでは泣く訳にはいかない。


涙を堪えながら過ごす雪ちゃんとの時間は、いつだって苦しみに覆われていて……。


今まではあんなにも幸せだった時間を、幸せだと思えなくなってしまっていた。


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