ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「ねぇ、雪ちゃん」


「ん?」


「今日は調子がいいよね?」


「うん」


「食欲もあるし、気分も全然悪くなってないみたいだし」


「そうだね、ここ最近で一番調子がいいよ。今なら全力疾走とか出来そうな気がするしね。渚のお陰かな」


「うん、わかった」


「え?何が?」


冗談めかして笑っていた雪ちゃんが、不意に頷いたあたしを見ながら首を傾げた。


あたしは質問には答えずに立ち上がって、ベッドに腰掛けたままの彼の両肩を押す。


そして、ゆっくりとその体を押し倒した。


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