ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
ベッドを背にした雪ちゃんの上に跨がって、彼の顔を覗き込むように見下ろす。


そんなあたしに、雪ちゃんはキョトンとしていた。


「え、何?渚、どうし……」


「あたし、今から雪ちゃんを襲います!」


雪ちゃんの瞳を真っ直ぐ見つめながら、彼の言葉を遮って口にした宣言。


「へ……?」


益々キョトンとした雪ちゃんは、さっきまで穏やかに細めていた瞳を見開いた。


「え、いや、ちょっ……!」


明らかに動揺を見せる彼に構わず、目の前のシャツのボタンを一つずつゆっくりと外していった。


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