ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「いや、渚……」


雪ちゃんは戸惑いを見せながら、あたしの手を掴んだ。


「止めてもダメだからね!あたし、雪ちゃんの事を襲うって決めたんだもん!」


そんな彼を睨むようにして言えば、その直後に返って来たのは笑い声。


「クッ……!ハハッ!!」


突然笑い出した雪ちゃんに、あたしの方が戸惑ってしまう。


「なっ、何で笑うの〜!」


何が可笑しいのかわからないあたしに反し、その笑い声は益々大きくなって──。


「だから、何で笑うのよ〜!」


あたしは、居た堪れなくなってしまった。


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