ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「……結局、雪ちゃんに主導権握られちゃった」


夕暮れが近付く部屋の中で呟くと、雪ちゃんは窓から射し込む穏やかな陽射しに目を細めた。


「言ったでしょ、俺は攻める方が好きだって。渚に主導権を握られるのも悪くないかと思ったけど、渚のペースだと焦れったくて仕方なかったんだよ。それとも、そういうプレイだった訳?」


「プッ……!?」


「ほら、焦らしプレイ的な?まぁ俺が渚にするのはいいけど、される側になるなら話は別だね」


わざとらしいくらいの笑顔を見せる雪ちゃんを睨むと、彼は楽しげにクスクスと笑った。


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