ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
穏やかな時間に幸せを感じながらも、与えられる意地悪な態度に悔しさを覚える。


「今日の雪ちゃん、意地悪だね……」


尖らせたあたしの唇に、雪ちゃんがチュッとキスを落とした。


そのリップ音に、胸の奥がくすぐったくなる。


「男ってさ、好きな女の子をいじめたくなるもんなんだよ」


「ずるい……。そういう事言われたら、キュンって来るじゃない」


「ドキドキする?」


「するよ!でもそれって嬉しいけど、悔しいの!」


「どうして?」


雪ちゃんは、瞳を細めながら訊いた。


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