ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「だって、絶対あたしばっかりドキドキしてるんだもん!あたしだって、雪ちゃんをドキドキさせたいのに!」


ムキになると、雪ちゃんは面食らったように笑った。


「でも雪ちゃんって、いっつも余裕そうなんだもん!たまにはあたしにドキドキして、すっごく戸惑ったりして欲しいのに!」


「渚……」


「え、何?」


「渚は俺の事をよくわかってると思うけど、自分が絡む事には鈍感だね」


「何それ?意味わかんないよ」


「だからさ……」


そこまで言った雪ちゃんが、おもむろにあたしの耳元に唇を寄せた。


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