ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「だから、冗談だって言っただろ。大体、俺が抱き締めたいのは渚だけなんだよ。ついでに言うと、俺は自分が泣くより渚を啼かせたい」


「彼女の兄貴の前で、よくそんな話が出来るな……」


「俺は正直者だからね。素直な気持ちを隠せないんだ」


「爽やかな笑顔でそんな冗談をのたまうお前が恐い……」


「冗談?それこそ、冗談だろ。俺は、チキンな章太郎とは違うからね」


「はぁ!?誰がっ……!」


「本当の事だろ。チキンじゃないって言うなら、いつまでも自分の気持ちを隠してないで、さっさと真保ちゃんに告ったら?」


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