ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「俺のせいにしないでよ」


「っつーか、いつから気付いてたんだよ!?俺、誰にも言った事ねぇんだぞ!」


「ん?確か、去年の夏かな。ほら、四人で海に行っただろ?その時の章太郎が、あまりにも真保ちゃんの事を愛おしげに見るもんだから、気持ち悪くて鳥肌が立っちゃったんだよ」


「それ……ほとんど最初から知ってたって事じゃねぇか……。っつーか、お前は人の恋愛の事まで散々な言い種だな……」


「さっきも言っただろ?俺は正直者だからね。でもさ……」


いつも通りのペースで言い合う二人を前に、あたしはポカンとしていた。


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