ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
ティータイムのリビングは、ほんの少しだけぎこちなさを孕みながらも、すごく穏やかな雰囲気に包まれていた。


さっき、雪ちゃんがお兄ちゃんの言葉を遮ったのは、あたしには彼の弱音を聞かなかった事にして欲しかったからなのかもしれない。


だったら、あたしは何も聞かなかった振りをする。


だけど……。


雪ちゃんが強さの中に脆弱さを隠している事を、決して忘れちゃいけない。


優しく笑いながらも不安に襲われている彼の心を、ちゃんと見ていなきゃいけない。


ねぇ、雪ちゃん……。


あたしは、“ずっと”傍にいるよ──。


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