ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「その決意は、渚が後悔しない為のもの?それとも、雪緒君の為のもの?」


どちらも合っているようで、たぶんどちらも違う。


あたしは自嘲気味に笑って、ゆっくりと口を開いた。


「あたしのワガママだよ……」


こんな投げやりな言い方をしたあたしの事を、真保はきっとまた怒るに違いない。


だけど……。


抱いたばかりの決意を貫く覚悟は、もう決めた。


あたしにはもう、一秒だって悩んでいる時間なんて無い。


そんな事に時間を割くくらいなら、がむしゃらに前に進む方がずっといいと思う。


だから……。


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