ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「でも……誰に何を言われても、周りから反対されても、例え雪ちゃんに恨まれても……このワガママだけは貫くって決めたの……」


あたしは真保を真っ直ぐ見つめたまま、キッパリと言い放った。


敢えて、“ワガママ”の内容は言わない。


だってきっと、真保には反対されてしまうから……。


「そう……。わかった」


程なくして、彼女はため息混じりに呟いた。


「あたしは応援してるから」


「え?」


続けて付け足された言葉に驚きながら、再び口を開く。


「何を決意したのか、訊かないの……?」


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