ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「渚ちゃん……」


困ったような声音であたしを呼んだおじさんは、きっとどうすればいいのかわからないんだと思う。


あたしだって、自分の言動が正しいなんて思っている訳じゃないし、本当はどうすればいいのかもわからないけど──。


「雪ちゃんのお嫁さんになりたいの……」


胸に抱いたその気持ちに、嘘偽りは欠片も無いから……。


「雪ちゃんの事が本当に好きだから、あたしは雪ちゃんと同じ未来を歩いていきたい……。だから……お願いしますっ……!」


言葉に出来る全てを声にして、ただ真っ直ぐに自分の気持ちを伝えた──。


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