ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「結婚して下さい」


「渚……。いくら何でも、結婚なんて無理だよ……」


「あたし、生半可な気持ちじゃないよ。正直、学校を辞めて働いてもいいと思ってるんだもん」


「それはっ……!」


「うん、そんな事出来る訳ないよね……。あたしだって、高校を辞めるのはダメだって事くらいちゃんとわかってるよ」


顔色を変えた雪ちゃんの言葉を遮って、小さく笑って見せた。


「別にね、『一緒に住もう』って言ってる訳じゃないの。経済的にも無理だし、あたしは学校があるからずっと雪ちゃんの傍にはいられないもん……。ただね……」


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