ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
その日のうちに婚姻届を提出しに行って、役場の窓口で『おめでとうございます』って言われた時……。


この結婚が現実味を帯びて、自分が雪ちゃんのものだという“確かな証”を手に入れられた事を、改めて実感した。


その夜はもちろん、彼の家でお祝いだった。


ただ入籍しただけのあたし達は、指輪も誓いの言葉も交わす事は出来なかったけど……。


皆にお祝いをして貰える事に喜びを感じて、雪ちゃんのお嫁さんになれた事に言葉に出来ないくらいの幸せな気持ちを抱いた。


事情を知っている真保も駆け付けてくれて、賑やかで穏やかな夜を過ごした。


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