ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
お兄ちゃんにも、おばさんから連絡があったみたい。


だけど、頭が理解出来たのは最初に告げられたその事だけで、後はお兄ちゃんに何を言われても耳を擦り抜けていった。


病院に着くまで、どんな話をしたのかはよく覚えていない。


ただ、お兄ちゃんがあたしに必死に何か言っていた事だけは、何となくわかった。


小高い場所にある地元の病院からは、いつもの海岸がよく見える。


こんな状況なのに、煌めく海の美しさはいつもと変わらなくて……。


駐車場に停めた車から下りた時、視界に入って来た海がすごく綺麗だって思った。


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