ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
思い出だけを残して
瞼を開けて最初に視界に入って来たのは、真っ白な天井だった。
見慣れない景色に不安を抱くよりも早く体を起こそうとした瞬間、お兄ちゃんがそれを制するようにあたしの両肩を優しく押した。
「まだ横になってろ……」
充血した瞳を隠すように視線を逸らしたお兄ちゃんに、さっきまで見ていたのは夢じゃないんだと理解する。
「雪ちゃんは……?」
それでも信じたくなくて震える声で尋ねれば、お兄ちゃんは眉を寄せながら俯いてしまった。
その態度はどんな言葉よりも強い説得力を持ち、あたしに残酷な現実を突き付けた。
見慣れない景色に不安を抱くよりも早く体を起こそうとした瞬間、お兄ちゃんがそれを制するようにあたしの両肩を優しく押した。
「まだ横になってろ……」
充血した瞳を隠すように視線を逸らしたお兄ちゃんに、さっきまで見ていたのは夢じゃないんだと理解する。
「雪ちゃんは……?」
それでも信じたくなくて震える声で尋ねれば、お兄ちゃんは眉を寄せながら俯いてしまった。
その態度はどんな言葉よりも強い説得力を持ち、あたしに残酷な現実を突き付けた。