ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
ぼんやりとしながら泣いていたあたしが雪ちゃんに会えたのは、太陽が真上に昇った頃の事だった。
お兄ちゃんに支えられて歩いた廊下の窓から見えた空には、快晴だった朝とは違って白い雲がたくさん漂っていたけど……。
穏やかなままの天気は、雪ちゃんが与えてくれた優しさを思わせた。
初めて入った霊安室は、ひんやりとした冷たい空気に包まれていて、穏やかに笑う彼には似合わないと思った。
そこで眠っていた雪ちゃんは、何だかあたしの知らない人みたいに見えたのに……。
触れた頬も握った手も、確かに他の誰でも無い彼のものだった。
お兄ちゃんに支えられて歩いた廊下の窓から見えた空には、快晴だった朝とは違って白い雲がたくさん漂っていたけど……。
穏やかなままの天気は、雪ちゃんが与えてくれた優しさを思わせた。
初めて入った霊安室は、ひんやりとした冷たい空気に包まれていて、穏やかに笑う彼には似合わないと思った。
そこで眠っていた雪ちゃんは、何だかあたしの知らない人みたいに見えたのに……。
触れた頬も握った手も、確かに他の誰でも無い彼のものだった。