ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
リビングに入ると、おじさんとおばさんがあたしを見て困ったように微笑んだ。


「少し会わなかっただけなのに、随分痩せちゃったわね……」


おばさんは心配そうに呟いたけど、あたしには二人の方がずっと痩せたように見える。


それでも虚ろな瞳しか向けないあたしに、おばさんは眉を下げたまま小さく笑った。


「今日はね、これを見て貰いたくて……」


紙袋から出された箱が何なのかわからなかったけど、差し出されたそれを受け取る。


「開けてみて」


ぼんやりと箱を見つめていると、おばさんが優しく言った。


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