ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
翌日は、お兄ちゃんから連絡を貰ったらしい真保が、朝早くから迎えに来てくれた。


必死に笑っていた彼女と、歩きながらどんな会話をしたのかはよく覚えていない。


通学路でつい雪ちゃんの姿を探してしまって、話を聞く余裕なんて無かったから…。


学校に着いて教室に入ると、室内にいた生徒達から注目を浴びた。


小さな街だから、案の定あたしと雪ちゃんの話はクラス中に広まっていたみたいで、その視線には様々な意味が込められている事に気付いたけど……。


あたしは誰とも言葉を交わさずに席に着いて、無気力のままテストを受けた。


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