ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
翌日からも朝は真保と登校して、帰りは海岸で彼女と別れた。


そのまま何時間もそこで過ごすあたしを、お兄ちゃんや両親が迎えに来る。


冬休みに入るまでの平日は、毎日その繰り返しだった。


楽しげな雰囲気に包まれたイヴもクリスマスも、あたしはちっとも楽しくなんて無かった。


商店街の近くにあるクリスマス仕様に装飾された木を見た時は、昨年も一昨年も雪ちゃんと見に来た事を思い出して……。


胸が張り裂けそうになって、そのツリーをグチャグチャにしたくなった。


そして、幸せそうに見える全ての人が恨めしく思えた。


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