ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
雪ちゃんのいない世界は、どんよりとした空の下に広がる濁った海のようで、呼吸をする事すら苦しくなる時もある。


だけど……。


悲しみが広がった泣き空に、いつか再び太陽が戻って来るように。


そうしてその下に広がる海も、またキラキラと美しく輝くように。


あたしの心にもいつか雪ちゃんと過ごした日々のように光が射し込む日が来る事を、今はただ信じてみようと思うんだ……。


今はまだ悲しみも寂しさも募っていくばかりで、簡単に『頑張る』とは言えないけど……。


せめて、雪ちゃんと交わした最後の約束だけは守りたいから。


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