ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
無茶な事をしたあたしのせいで、もう少しでその命が消えてしまうかもしれなかったと言われた時、自分の浅はかさを心の底から後悔した。


そして──。


「この子は君の元に生まれて来たいと強く思っていたからこそ、頑張って君のお腹にしがみついていたのかもしれないね」


続けてそう言われた時、この子は何があってもあたしが守りたいと思った。


雪ちゃんに守られてばかりだったあたしが、本気で守りたいと思った命。


無条件に愛おしさを感じた命を守る為なら、どんな困難が待ち受けていてもちゃんと前を向いて歩いて行こうって思った。


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