ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
流産の危険性があるからと絶対安静を言い渡されて二週間も入院した後、真保のスパルタ授業のお陰で何とか高校を卒業する事が出来た。


卒業後はもちろん、予定通り実家に就職したけど……。


そんなあたしを見ても、真保はもう『甘ったれ』なんて言ったりはしなかった。


「まさか、アンタがここまでパソコンを使えるようになるとはね〜。しかも、もうすぐ母親かぁ」


地元を離れて進学した彼女だけど、事あるごとに帰省してはあたしの様子を見に来てくれていた。


六花が産まれた日なんて、大学を休んでお祝いに来てくれた程だった──。


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