ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
真夏の海岸は珍しくたくさんの人で溢れていて、この街には似つかわしくない景色が広がっていた。


十五分で着くからと家から着替えて来た水着は、今年買ったばかりのオフホワイトにカラフルなドット柄のビキニ。


「ねぇ、似合う!?」


「うん、よく似合ってる。可愛いよ」


無理矢理買い物に付き合わせたお兄ちゃんに見立てて貰ったお陰で、雪ちゃんのツボにちゃんとハマったみたい。


「でも、ちょっと露出し過ぎだよね。俺が見るのはいいけど、他の奴には見せたくない……」


不意に満面の笑みから渋い顔になった雪ちゃんに、思わず吹き出してしまった。


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