ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
雪ちゃんと手を繋いで波打ち際まで行った瞬間、太陽と反する海水の温度に首を竦めてしまった。


「きゃーっ!!冷た〜い!雪ちゃん、すっごく冷たいよ!」


「でも、気持ちいいでしょ?」


「うん!」


少しずつ沖に向かって海の中を歩いて、胸元まで浸かった所で雪ちゃんの背中に飛び乗った。


「うわっ!!」


「雪ちゃん、おんぶしてー!」


「……もうしてるでしょ」


「いいでしょ?」


「はいはい、渚は本当に甘えん坊だね」


雪ちゃんは呆れたように笑いながらも、あたしをおぶったまま海の中を歩いてくれた。


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