ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
一時間程してからリビングに降りて、二人でプリンを食べた。


なめらかな食感のこのプリンが好きなあたしは、たちまち幸せな気持ちになる。


そんな時、ふとある事を思い出した。


「雪ちゃんって、昔はプリン食べなかったよね?むしろ、嫌いじゃなかった?」


「そんな事ないよ」


「そんな事あるよ!」


自信満々に言うと、雪ちゃんがクスクスと笑った。


「まぁでも、確かに子供の頃はあんまり好きじゃなかったかな」


「今は好きになったの?」


雪ちゃんは、あたしの唇に付いたプリンを親指で拭った後、フッと笑った。


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