ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
甘い雰囲気のまま部屋に戻った後、背中にピリッとした痛みを感じた。


「雪ちゃん……」


「ん?」


「背中がヒリヒリする……」


クーラーの涼しさの中で訴えると、雪ちゃんは眉を寄せた。


「日焼け止め塗ったけど、やっぱり焼けちゃったかな……」


「渚、クールジェルある?」


「うん、あるよ」


「塗ってあげるから、服脱いで」


雪ちゃんに言われた通りにすると、彼は手の平にジェルを垂らしてあたしの背中に触れた。


「ひゃっ、冷た〜い!」


「ほら、じっとして。やっぱりちょっと赤くなってる」


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