ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
まるで反抗期のようなあたしの態度に、真保の口元がピクリと引き攣った。


「なーぎーさーっ!!」


「なっ、何……?」


「アンタねぇ、そんなに周りに甘えてばっかりでどうするの!?」


「べっ、別に甘えてないもん!就職先はうちの工場だけど、ちゃんと仕事するもん!それに、お兄ちゃんだって……」


「章太郎君はちゃんと専門学校に行って、整備士の勉強したじゃん!」


「そりゃあ、お兄ちゃんは車を修理するんだし……。でも、事務なら資格とかいらないもん!」


何となくバツが悪くなりながらも必死に言い返すと、真保の顔に怒りの色が浮かんだ。


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