ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「酷いよ、真保……。そこまで言わなくてもいいじゃない……」


つい拗ねたような口調で言ってしまったのは、また図星だったから。


痛い所を突かれたあたしは、捻くれた言い方しか出来なかっただけ。


「ごめん、ちょっと言い過ぎたね……」


だから、当たり前の事を真剣に指摘してくれた真保が謝る必要なんて、ちっとも無いんだ……。


「ううん……」


更にバツが悪くなったのを隠して首を小さく横に振ると、彼女はその雰囲気を変えるようにフワリと笑った。


「でも、図書館に付き合うくらいはいいでしょ?」


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