それから。〜不機嫌な先輩と不器用恋愛〜
それから二日後のことだった。
あやめちゃんは血相を変えてわたしの肩をがしっと掴み、
「やばいよやばい!」
と、わたしをぐわんぐわん揺らした。
「ななななに?!」
「驚かないでよ?」
「う、うん」
するとあやめちゃんはきょろきょろと辺りを確認し、わたしに顔を寄せ。
「美術部の噂、あれ、ホントかも」
「えぇっ!?」
「声大きいって!」
「あ、ごめん」
まさか、本当に脱がされた子がいたとか?