それから。〜不機嫌な先輩と不器用恋愛〜
「本当のこと言うと、ひな、がっかりしちゃうかもって思ったんだけどさ、だけど友達だからやっぱり本当のこと知っててほしいって思って」
「あやめちゃん……」
思わず抱きついてしまった。
なんていい友達を持ったんだろう。
わたし、すごく幸せ者だ。
「ひな、なんだか熱烈……」
「あやめちゃん、大好き!」
その後、わたしたち三人であの絵を見た。
ヒロくんは、「すごい……」と言葉を漏らし、あやめちゃんは感動のあまり涙ぐんでいた。
そして、「よかったね、ほんとよかったね」とわたしを抱きしめてくれた。