雨の日の天使
「うそ」
理科室には、なぜか生徒は一人もいなくて
ただ焦臭い匂いがただよっていた。
「今日絶対にいい事あるな、私に!」
今日はいつも異常にテンションのあがるなつ
私は恋なんてしてないから
盛り上がるなんて
よく分かんなくて
できればなつとなりたい。
男子は面白い人がいいなって感じで思っていた。
「でも何度考えてもラッキーだよね?うちのクラス」
「そうだね」
ラッキーっていうのは
私達のクラスには、学年のイケメンが
ほぼ揃っているから。
舞い上がってんのはこの子とクラスの女子。
「じゃあいいじゃん。誰となっても」
イケメンいっぱいだし
誰でもいいのに
「ん~別に嫌じゃないけど・・・どうせなら一番でしょ?」
「はいはい」
呆れたように返す私
「もぉいいや」
と小さくつぶやいた。