カラス君と黒猫さん2
先生に報告終了、私とカラス君の鞄も持ってきて、再び保健室に登場。
保健の先生は居なかった。
代わりにベッドの上でうずくまってるカラス君が私を嬉しそうに見上げた。
「セクハラされた」
「だろうね」
「だろうねって!!」
ベッドに腰を掛けると、二人分の重さに耐え切れないのかスプリングが鳴いた。
「ベッドで寝てるカラス君ってやらしいもん」
「・・・・・・・・・どこが」
「ぜんぶ」
苦笑するカラス君の髪を触る。
きっと私よりも髪質良いよ、絶対。
ずっと撫でてるとカラス君の瞼はす、と閉じていった。
「え」
そのまま、がくん、と力なく首が傾いて。
(寝ちゃった、)
うそ。カラス君連れて歩いて帰ろうと思ったのに。寝ちゃった、やばい。
どうやって連れて帰ろう。
おんぶ・・・・・・・は絶対無理だな。
保健の先生も私より貧弱そうだし・・・・・。
「うわあああんカラス君・・・・・・・」
起きないし。