カラス君と黒猫さん2
(どうしよう・・・・・男の先生・・・・ってか今授業中、無理かぁ・・)
私はやけで携帯を掴んだ。
勿論、登録されているのはたった二人。
“母”
“風間雅”。
五十音順で一番先に出てきた雅に電話を掛ける。
長いコールが鳴って、雅は眠たげな声を出して電話に出てくれた。
『なんだよ黒猫ー・・・・』
「雅助けて!!カラス君が熱出して・・・・・・。学校から運べない。」
『はぁ?』
「だから、学校来て!!」
『や、今仕事・・・・・・・・』
「早く来い!」
『すいません、今すぐ行きます』
電話は切られた。
良かった、雅が頼もしい人で。