カラス君と黒猫さん2



「黒猫さんはいつも強がってばっかだね」

「そう?」

「だって本当は、小さくて弱いじゃん」


少しずつ冷えてきた顔をカラス君に向ける。
意地悪そうな顔をしていた。


「っ、」


顔を上げた瞬間に、カラス君は私にキスをした。
カラス君はいつも唐突だ。


(熱い)


絡む舌から熱を感じる。
また熱上がったのかなぁ。


つい、カラス君の体に爪を立ててた。


「黒猫さんのそれ、えろい」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」


慌てて手を引っ込めた。
癖になってたんだ。恥ずかしい・・・。


「でもいいよ、猫みたいで可愛いから許す。」

「何それ、ばかにしてるの?」

「してないよ」


また、唇が重なる。


ずーっと、こうしていたい。



その瞬間、私のポケットに入っている携帯が震えだした。


「っ!!」


心臓が跳ねた。


カラス君が仕方無さそうに、離れてくれる。





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