カラス君と黒猫さん2
「俺の近くに来てくれたら勉強、教えてあげてもいいよ」
ぐい、と引っ張られて、そのままカラス君のまん前に来る。
「で?どこが分からないの?」
肩にカラス君の顎が乗った。
あぁ、顔、近い。
「・・・・・て、照れる・・・・・・・」
「黒猫さんを照れさせるの、面白い」
「・・・・・・・・・・」
カラス君の顔を見ると、その顔は妖しく笑う。
時々見せる、カラス君のにやり顔。
あぁでも、悪くないかも。