カラス君と黒猫さん2
「当麻くん、何かこの家変わった?」
「え?何も変わってないんじゃない?」
白菜を切っている当麻くんは即答した。
「・・・・やっぱそうだよねぇ」
「最近全く帰ってないから、慣れないんじゃない?」
「自分の家に慣れないって・・・」
コンロに鍋を置いて、後は当麻くんにお任せ。
「琴羽、本当に何もしないんだね」
「だって当麻くんが作ってくれるもん」
「まぁ、そうだけど。」
当麻くんは苦笑しながら私を見る。
ぼんやりと、当麻くんが材料を切る音を聞いていた。