カラス君と黒猫さん2
「今までの分、全部全部泣いてやる・・・」
可笑しいように、当麻くんは優しく目を細めた。
「当麻くんの分まで泣いてやるー!!!」
「いや、そこまで泣いたら琴羽、脱水症状起こすんじゃない?」
一気に体が楽になった気がした。
背負っていたものが、床に落とされた感じ。
心に突っ掛かってた何かが緩んで、一気に今まで隠してた“わたし”が溢れ出る。
「おにいちゃあああん・・・・・・・・」
軽く、なった。