カラス君と黒猫さん2
「うわ、取られた!」
カラス君の部屋に入るなり、私はすぐにカラス君のベッドにダイブした。
そんな私を見て、カラス君は苦笑する。
「ちょ、そんな面積取らないでよ」
「早いもの勝ちー」
「えぇー・・・・」
カラス君もすぐ隣に寝転がった。
ふわふわの猫毛が顔に触ってくすぐったい。
すぐにカラス君の背中に腕を回した。
低体温な私に、カラス君の体温は丁度いい。
「黒猫さんは小っちゃいね」
「どう言う意味ー?」
「そのままの意味。」
見上げると、カラス君の可笑しそうな顔。
そのままずっと凝視してたら、額にキスをされた。
「そんなガン見しないでよ」
頭を優しく撫でられる。
私は猫か、って聞きたいけど、カラス君にとったら、私は猫みたいなものだから黙る。
「カラス君大好きー」
「うん。知ってる」
背中にカラス君の腕が回る。
私と同じ位細いんじゃないかって腕で、案外重たいものを持ち上げるから、不思議だ。