カラス君と黒猫さん2
「え、ちょ、・・・・・・・・、」
すぐに、カラス君の唇が重なる。
さっきとは違う“キス”に、一瞬体が緊張した。
「あ、まだ飴舐めてたの」
「・・・・・・なくなるまで舐めてたいから」
カラス君は少し笑うと、私の顎を掴んで、親指で口をこじ開ける。
そのまま舌が侵入してきて、私の飴を奪っていった。
がり、
「、・・・・・・・・・・・っ」
カラス君は、私の飴を噛んだ。
いつもとは想像も付かないカラス君に、心臓がうるさく動く。
「・・・・・・黒猫さんは可愛いね」
「・・・なにが」
「今ちょっと、怖がったでしょ」
カラス君の黒髪が顔に掛かる。
どきり、と図星をつかれた。
意地悪そうにカラス君は笑った。
「、・・・・・・・ん 」
唇が深く重なる。
カラス君の舌が、私の口内を荒らした。
いつもより熱っぽいキスに、動悸がおさまらない。