カラス君と黒猫さん2
「カラス君・・・・・・・・・」
「・・・ん」
「だいすき」
カラス君は、キスで返してくれた。
カラス君のキスは、優しくて、あったかくて、大好き。
自分が、カラス君に染まりすぎて、怖い。
「黒猫さんの心臓、どきどきしてる」
「うん。してる。」
「怖い?」
「・・・・・・・ううん、違う」
カラス君の首に巻きついた。
目を伏せるカラス君が色っぽい。
「・・・・・・告白する時、どきどきするでしょ。あの時と同じ感じ」
ぎし、とベッドが軋んだ。
ふわりとカラス君のにおいがする。
「黒猫さん、俺も大好きだよ」
息を呑む間もくれない。
ただ、必死にカラス君にしがみ付いた。
「・・・・・・・・ぁ、・・・・・・・っ、」
肩に、ふわりとカラス君の髪が触れた。
背中を抱きしめてくれる。
心が温かくなった気がした。