愛毒病
私はこの頃何度か転職をして
事務職に就いた
仕事はとても充実して
同僚にも上司にも恵まれた
泣き崩れた日から
また
何事もなかったような
毎日だった
あの日
今は遊びたいだけなんだ
もう少しだけ
信じていたい
と思って
私は結局
離れられずにいた
彼の心には
『罪悪感』
という言葉はないらしい
あからさまに
浮気している空気を
漂わせる
私は
試してみたくなった
ユウは本当に
私を思ってくれているのか