愛毒病

だめだ
私はこの人を
好きなのかもしれない


初めて彼を見た日から
気付いていた
一日一日
日々が過ぎていく中で
彼の存在が
大きくなっている事も


彼の優しい笑顔が
他の人に向けられると
胸が締め付けられる事も


でも
その気持ちは
絶対に
隠し続けなければならない事も
同時に気付いていた


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