愛毒病

私は忘れていた
私達は
恋人でも
友達でもないことを


私を抱いてくれるのは
私を愛してくれてるなんて
勘違いしてた


シュンは結局
私に同情してたんだ
私の体は受け止めてくれても
全ては受け止めてくれない


幸せすぎる毎日のせいで
勘違いしてた

私達なんて
セフレと変わらない

涙が自然に流れた


泣いている私を
シュンはただ
何も言わず抱き締めた



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