愛毒病

家に着くと
シュンは忙しそうに
引っ越しの準備をしていた


『手伝うよ』

もう何もいうつもりはなかった
ただシュンとの時間を
大切にしていたかった


黙々と
シュンが生活してきた
私達がいた部屋を片付けた


引っ越しが一通り片付いて
悲しい顔をしていた私に
シュンは言った


「時間まだあるから
ご飯でもいこうか」



まだ
一緒にいられる事が嬉しかった
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