愛毒病

私は電車の中で
泣いた

ぽろぽろと
落ちていく涙は
私の信頼していた心も
シュンへの気持ちも
一緒に落ちていくようだった


『もういいよ
お金は返さなくていいし
またなんてないよ』

プチ

返事を聞かないまま
電話を切った

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