恋人は王子様!?
「責任なんて関係ない」
野崎先生が、ニコッと笑い
「なら、ずっと菫ちゃんの傍にいてあげて。そしてしつこいくらいに『好きだ、愛してる』って云い続けてあげて。菫ちゃんの棘が抜けるまで…菫ちゃんはそのトラウマと、蓮見先生と自分は先生と生徒だからとブレーキかけてるでしょう?卒業するまではって…それもある意味プレッシャーになってるんだと思うの。だから…」
「分かってます」
「蓮見」
「はい」
「明日…篠原の家に行って来い」
「えっ?」
「篠原は倒れたんだ。それを連れて帰ったのはお前だ。様子を見に行ったっておかしくはない」
「そうね。行ってあげて。私達が証人だから大丈夫。菫ちゃんも納得するわよ」
「は、はい。ありがとうございます」
菫の傍にいる。
誰が何と云おうと。
例え…菫が嫌がろうと…
離さない…逃がさない。